不動産を売却するにはいくつか方法がありますが、利益を追求しつつも最終的に必ず売却することができる方法を知っていますか?
今回は、認知度は低いけれど、知ればメリットの多さに気が付く不動産売却時の買取保証とはなにか、またそのメリットと利用するための条件を解説します。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら不動産の売却方法の1つ「買取保証」とはどんな仕組み?
あまり聞き慣れない不動産の売却方法の1つに、買取保証というものがありますが、この方法ではどのような仕組みで売買するのか知っていますか?
不動産の買取保証とは?仲介と何が違う?
土地や建物などを売却する際、ほとんどの方が仲介と買取の2つの選択肢で悩まれますが、実はもう1つ、買取保証という方法があります。
買取保証とは、最初は仲介による販売をおこない、一定の期間が過ぎても売買契約が成立しなかった場合には、仲介の不動産会社が買い取る方法です。
仲介は売出価格などの条件を売主が決め、物件サイトなどに情報を掲載して買い手を探し、買い手との間で条件交渉をおこなって、売買契約を成立させます。
すべての手続き完了までは平均して3〜4か月ほどかかりますが、市場価格と同等の価格で契約が成立するので、利益を出しやすいと言えるでしょう。
一方、買取は不動産会社が物件の買取をおこなうので、数日から1週間ほどで手続きが完了するスピーディな方法です。
代わりに、物件の価格は相場の6〜8割ほどとなってしまうため、できるだけ高く売りたいと考えている方には向いていません。
買取保証はこれら2つの方法の良いところを抜き取り、最初は仲介で利益を追求し、一定期間が過ぎても売れなかった時には、買い取ってもらう保証が付いているというものです。
スピード?価格?何を優先したい方向け?
良いとこ取りというイメージが持たれる買取保証は、高く売れるかもしれない希望を捨てることなく、売れなかった場合には買取してもらえる保証が付いている安心感があります。
この買取保証は、できるだけ高く売りたいという希望を持ちつつも、いつまでも長く待つことはできないと、期限が決まっている方に向いている売却方法です。
たとえば、住み替え先の物件が決まっている方や、転勤や転職などで引っ越す日付が決まっている方など、特定の期限までに手続きを済ませたい方に向いています。
じっくりと腰を据えて売却活動を進めれば利益を出しやすいですが、どうしても長期的にのんびりとはしていられない個々の事情もあるため、自分が何を優先したいかを確認すると良いでしょう。
買取保証で不動産を売却する3つのメリット
市場相場とほぼ同等の価格で取引ができる仲介と、必ず売却できる買取がセットになった買取保証には、主にどのようなメリットがあるのでしょうか。
売却の期限が決まっている安心感
仲介で不動産を売却するとなると、諸々の準備を整えて買い手を探すところから始まり、買い手が見つかれば売買条件の交渉などが始まり、いつまでに手続きを終えられるか定かではありません。
しかし、買取保証ではあらかじめ仲介で売り出す期間を定めてから始めるので、最終的にいつまでに売れるとわかっている安心感があります。
最終的な期限がわかっている安心感と、時期が明確になることで引っ越しなどの予定を調整しやすいメリットは見逃せないでしょう。
買取となった場合の仲介手数料は無料
最初は仲介として売買活動をスタートさせるため、仲介で売買が成立した際にはもちろん仲介手数料が発生します。
しかし、仲介で買い手が見つからず、最終的に買取保証になった場合でも手数料がかかってしまうのではないかと心配ではありませんか?
買取保証の2つ目のメリットは、買取となった場合には仲介による売買成立ではないので、仲介手数料が発生しないことです。
仲介手数料は、売買が成立したときのみ発生する手数料なので、買い手が見つからなければ請求されることはありません。
買取保証となって物件の価格が引き下げられても、仲介手数料が発生しない場合は、大きく損をしたとは感じにくいのではないでしょうか。
契約不適合責任が発生しない
物件を引き渡したあとで欠陥が見つかった場合には、売主は欠陥の補修費用などを支払う責任が生じ、これを契約不適合責任と呼びます。
あとから問題が起きないように、売主は物件全体に入念な検査をおこなって物件の状態を把握し、売主と買主が物件の正確な状態を誤解なく認識するよう取り計らわなければなりません。
しかし、買取保証での買主は不動産の専門家である不動産会社が相手なので、契約不適合責任は免除されます。
物件を手放したあとで買主から何か言われるのではないかという不安の種がないことは、想像以上の魅力的なメリットだと言えるでしょう。
不動産売却を買取保証でおこなうための条件とは?
メリットの多い買取保証という方法ですが、この方法を選ぶためには、基本的に次の2つの条件を満たさなければ利用することができません。
媒介契約は専属専任媒介契約を選択する
不動産会社を通して土地や建物を売買する場合、不動産会社と媒介契約を結び、諸々の手続きの準備や買い手を探す活動をおこなうよう依頼します。
契約には3種類あり、複数の会社に依頼できる一般媒介契約、1社のみと契約するが自分で買い手を探すこともできる専任媒介契約、契約した1社のみに売却活動を一任する専属専任媒介契約です。
1つ目の条件は、3種類ある媒介契約のうち、専属専任媒介契約を選択することが買取保証をする条件とされています。
買い手を探す範囲や売買契約に必要な準備など、すべてが媒介契約を結んだ不動産会社に委ねられるので活動の範囲は制限されますが、すべてを任せたい方にはデメリットとはならないでしょう。
専属専任媒介契約は、媒介契約のなかでも制限がもっとも強い契約のため、一度契約を結ぶと最大3か月間は契約解除ができません。
後悔しない売却をするためには、安心して資産を任せられるか、信頼に足る不動産会社かを見極め、契約を結ぶことが何よりも重要です。
不動産会社が提示する物件の条件を満たすこと
どのような物件でも買取保証を選ぶことができるということはなく、不動産会社は、需要がある物件にのみに限定しています。
土地の面積や物件の築年数、取り扱いエリアから新耐震基準で建てられた物件かなど、提示する条件は不動産会社によってさまざまです。
たとえば、1981年5月以前に建てられた家の場合、旧耐震基準が適用されているので取り扱いが難しいと考えられます。
ほかにも、専有面積が40㎡未満であったり、住宅ローンの通常利用ができなかったりする物件などの場合にも、難しいかもしれません。
しかし、厳密に条件をすべて満たす物件でなければ買取保証の対象とならないというわけではなく、不利な部分があっても、それを補うだけのほかの魅力があれば可能性はゼロではないでしょう。
文字で表す情報だけでは、取り扱いできる物件かどうかを正確に判断しにくい部分があるため、まずはどのような物件を売却したいと考えているか直接相談されることをおすすめします。
まとめ
売主にとってメリットがある反面、制限がかけられてしまう部分もあるため、利用する際にはメリットとデメリットをよく比較してみることが大切です。
納得いく売却ができるよう、まずは物件情報を持って直接ご相談いただき、どのような売却を望んでいるのか、要望を伝えることから始めてみてはいかがでしょうか。
ネクストホープ不動産販売 メディア 担当ライター
伊丹市・尼崎市・川西市で豊富な不動産情報をご紹介している、ネクストホープ不動産販売でございます。一戸建てやマンションなど、こだわりの物件を取り揃えております。物件探しのサポートになるよう不動産情報や周辺環境についての情報をご紹介します。