近年増加している空き家は、所有者による適切な管理が求められています。
空き家を放置して自治体から特定空家に指定されると、最終的に所有者の費用負担で解体されるリスクがあります。
空き家の周囲に生える雑草については、法的な義務がないものの管理を怠るとさまざまなトラブルにつながる可能性があるため、注意が必要です。
そこで今回は、空き家で雑草対策が必要な理由や管理方法、第三者を介して対策をおこなうメリットや費用についてご紹介します。
空き家を所有している方は、ぜひ今後のご参考にしてみてください。
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空き家でも雑草対策が必要な理由とは?
空き家の所在地が居住地から離れているなどの理由から、管理が疎かになってしまうケースは多いものです。
しかし、管理を怠って雑草が生い茂ってしまえば、さまざまなリスクが発生します。
ここでは、空き家でも雑草対策が必要な理由について見ていきましょう。
近隣とのトラブルに発展しかねない
1つ目の理由は、雑草を放置し、空き家の周辺が雑草だらけになってしまうことによって近隣トラブルに発展する可能性があることです。
近隣住民とトラブルになれば、内容によっては損害賠償を請求される可能性もあります。
雑草の放置がトラブルに発展するリスクは、次の3つです。
リスク①景観を損なう
手入れされずに伸びたままの雑草は、周囲に暗い印象を与え、住宅地一帯の景観を損ないます。
放置を続けると雑草が伸び続け、空き家が隠れてしまうほどの高さになる可能性もあるため、注意が必要です。
リスク②害虫が発生する
生い茂った雑草は、ムカデや蜂、蚊などの絶好の住処です。
敷地内で発生した害虫が隣家などに侵入すれば、近隣住民に影響が出るかもしれません。
リスク③不法侵入や不法投棄がおこなわれる
空き家の周囲に背の高い雑草があると目隠しになり、不法侵入や不法投棄の発見が遅れがちです。
不法侵入や不法投棄は衛生面における影響が大きく、悪臭などによって地域の治安が悪化してしまうリスクがあります。
また、放火などがあった場合は、草木が多ければ、たちまち燃え広がってしまうでしょう。
自治体によっては条例が定められている
2つ目の理由は、一部の自治体で雑草の除去が義務付けられていることです。
冒頭で雑草除去に法的な義務はないとお伝えしましたが、なかには空き地において雑草の除去を義務付ける条例を設けている自治体があります。
このような条例が規定されている自治体では、所有者に対して指導や勧告がおこなわれるため、注意しましょう。
兵庫件では加古川市などが条例を制定しているほか、尼崎市でも所有者を調査し、除草依頼をおこなうことが提唱されています。
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空き家における具体的な雑草対策
放置された空き家や空き地に関しては上記のようなリスクがあるため、治安維持の観点から雑草を適切に除去することが大切です。
管理方法としてはこまめに雑草を抜くのが理想ですが、空き家が遠方にある場合など、難しい状況の方も多いでしょう。
では、空き家における雑草の管理方法として具体的にどのような対策をおこなえば良いのでしょうか。
ここでは、3つの雑草対策についてご紹介します。
除草剤を散布する
除草剤は比較的安価で速効性があるため、手軽に試しやすい方法です。
除草剤には液体タイプと粒剤タイプがありますが、速効性が高いのは、葉や茎に直接散布する液体タイプのほうです。
そのため、すでに生えている雑草を除去したい場合には、液体タイプをおすすめします。
一方、粒剤タイプは土になじませて使用するため、次に生えてくる雑草の予防効果が期待できます。
ただし、除草剤にはさまざまな種類があり、効力などが異なるため、選択する際は注意が必要です。
価格も1リットルあたり300円から3,000円程度と大きな値幅があることも覚えておきましょう。
砂利を敷く
空き家の周囲に砂利を敷くことによって日光が遮られ、雑草が生長しにくくなります。
ただし、3cmから5cm程度の厚みをもたせなければ、隙間が出来たり、日光が届きやすくなったりして効果を感じられない場合があるため、注意が必要です。
砂利はホームセンターなどで購入できて費用も比較的安価ですが、雨風の影響によって土が浮いたり、種子が付着したりすれば、隙間から雑草が繁殖する可能性があります。
防草シートを敷く
防草シートとは、日光を遮断する効果がある特殊なシートのことです。
空き地に防草シートを敷くことによって雑草は光合成ができなくなるため、生長を抑えたり、枯らせたりすることが可能です。
防草シートにはさまざまな種類があり、値幅が大きいですが、目安として100㎡につき65,000円から70,000円程度と考えておきましょう。
砂利に比べて隙間ができにくいため、費用はかかりますが、手入れのために頻繁に訪問するのが難しい方にはおすすめの方法です。
見栄えが気になる場合は、上記の砂利を敷く対策と組み合わせても良いでしょう。
ただし、防草シートは雨風や日光などの影響で劣化するため、定期的な交換が必要です。
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空き家の雑草対策を業者に依頼するメリットや費用は?
ここまでは、自分で対策する方法についてお伝えしてきましたが、雑草除去を業者に依頼する方法もあります。
業者に依頼するメリット
自分で雑草を抜いたり、防草シートや砂利、除草剤を使用した対策をおこなったりするのは、時間や手間がかかります。
しかし、業者に依頼することによって、このような時間や手間を削減することが可能です。
自分でできる対策のなかでも、防草シートや砂利を敷く作業は、大きな労力を使います。
そのため、高齢者や女性などが自分でおこなうのは難しいケースがあるかもしれませんが、業者に依頼すれば負担もかかりません。
また、プロの業者に依頼すると、豊富な知識と専用の道具で作業をおこなってくれるため、自分でおこなうよりも効果的に除草できるメリットもあります。
業者に依頼した場合の費用
先述したようにメリットが多い業者への依頼ですが、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
相場としては、50㎡で7,500円から25,000円程度です。
使用する道具や雑草の状況などによって変動するため、利用を検討するなら、まずは見積もりをとってみましょう。
見積もりの内訳は、基本費用・作業費用・ゴミ処理費用の3つに分かれていることが多く、費用を抑えたい場合はゴミ処理などを自分でおこなう方法もあります。
また、依頼する業者によっても費用は変動します。
費用を抑えたいならシルバー人材センターに依頼するのも1つの方法です。
シルバー人材センターに依頼した場合、費用は1時間あたり1,160円程度と安価ですが、担当者によって仕上がりに差が出る可能性があります。
雑草の除去が難しいなら売却も検討しよう
空き家を所有すれば、今回お伝えした雑草除去のほかにも建物の換気や通水、清掃など、さまざまな対応が必要です。
しかし、空き家が遠方にある場合など、管理が負担になるケースもあるでしょう。
また、居住者がいなくても空き家に対する固定資産税や管理のための道具代や移動費などは、所有期間中は継続的にかかるため、所有が長期間になるほど費用負担も重くなります。
そのため、今後、活用予定がないようなら売却も視野に入れることをおすすめします。
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まとめ
空き家を所有している方は、近隣とのトラブル防止のためにも雑草対策が必須です。
除草剤、砂利や防草シートなどを使用して自分で対策をおこなうか、すでに手に負えない状況の場合は、業者に依頼して除草することが大切です。
雑草の管理は空き家を所有している限り続くため、手入れが負担な場合は、売却も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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ネクストホープ不動産販売 メディア 担当ライター
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