相続などによって、実家などの空き家を所有することがあります。
そうした場合、実際に住むなら問題ありませんが、空き家のまま所有し続けていると固定資産税がかかったり、管理に手間がかかったり…。
家屋の傷みなど空き家をそのまま放置しておくリスクも大きいため、できるだけ早く売却したいですよね。
そこで今回は空き家を売却する方法として、不動産業者による買取をピックアップ!
さらに買取以外の処分方法、空き家売却のために押さえておきたいポイントもあわせてご紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちら空き家を売却する方法①買取を依頼する
空き家の買取とは、不動産業者に空き家を直接買い取ってもらう方法です。
まずは空き家売却する方法として、不動産業者による買取の流れを見てみましょう。
不動産業者に空き家を直接買取してもらう流れ
空き家の売却を申し込む
買取の条件や買取価格、全体的な対応などを比較して、不動産業者へ空き家の売却を申し込みます。
空き家の売買契約
不動産業者と空き家買取の売買契約を結びます。
空き家の売却金額を受け取る
買取による売却金額を受け取って、空き家売却完了です。
空き家を買取で処分するメリット・デメリットとは?
次に、空き家を不動産業者に買い取ってもらうメリット・デメリットをあげてみます。
メリット①スピーディに売却できる
不動産業者に直接、空き家を買い取ってもらうため買主を探す手間がなく、スピーディに売却できます。
すぐにでも現金に換えたいと思う場合、空き家の買取はとても有効でしょう。
メリット②契約直前のトラブルがない
通常の仲介による空き家売却では、住宅ローンが通らないなど買主の事情によって契約直前に白紙撤回などのトラブルが発生することもあります。
その点、不動産業者による買取であれば、そうしたトラブルに悩まされることはありません。
メリット③仲介手数料が不要
通常の仲介による空き家売却では必須となる仲介手数料ですが、不動産会社が直接空き家を買い取る場合、こうした手数料は一切かかりません。
売買価格の3%ほどの仲介手数料がかからないのは、空き家買取のうれしいメリットといえるでしょう。
デメリット①市場価格より売却相場が低い
一般的に空き家の買取相場は市場価格の5割から8割程度といわれています。
たとえば市場価格で3千万円の場合、買取では2千万円前後になってしまうことになるのがいちばんのデメリットといえるでしょう。
デメリット②確定測量が必要な場合の費用負担
空き家の建つ土地の確定測量が必要な場合は、確定測量にともなう費用がかかることもデメリットの1つとなります。
空き家を売却する方法②買取以外の売却方法
続いて空き家を売却する方法として、買取以外に選択できる処分方法を見てみましょう。
空き家付きの土地として売却する
空き家は築年数が25年以上になると、空き家自体の市場価値はほとんどなくなってしまいます。
その一方、空き家付きで売却することで中古の家を探している人、土地を探している人の両方をターゲットにできるため、より多くの人の目を集められるのはメリットとなるでしょう。
ただし土地を探している人に売却する場合、通常、空き家の解体費用は売主負担となるため、売却益と諸費用のバランスを見て検討する必要があります。
空き家をリフォームしてから売却する
こちらは築年数を重ね、状態が悪くなった空き家をリフォームして売却する方法です。
リフォームによって空き家に付加価値を与えることで、中古の家を探している人をターゲットにできるメリットがあります。
ただし築年数を重ねた空き家をリフォームするのはそれなりの費用がかかりますし、大幅にリフォームしたからといって必ず売れるわけではないので要注意です。
リフォームしてから売却する方法は、空き家の状態をよく見極めておこなう必要があります。
空き家を解体し土地を更地にして売却する
古い空き家を思いきって解体して更地にし、土地として売り出す方法もあります。
こちらの方法は立地条件のよさなど、土地そのものの需要が高い場合に有効です。
ただし解体費用は自己負担となるため、売却前に費用を用意し、先行投資する必要があります。
空き家バンクを利用して売却する
空き家バンクは深刻な空き家問題を解決する取り組みとして、各自治体が売却サポートのために運営する不動産情報提供サービスです。
空き家バンクのWebサイトで空き家情報を発信することで、全国各地から購入希望者を探せたり、買主が補助金制度を利用できたりするのがメリット。
また売主と買主が直接取引できるため仲介手数料も不要となりますが、まだまだすべての自治体で対応しているわけではなく、地域によって利用できないこともあるのが現状です。
空き家を売却する方法③早く売却するためのポイント
最後に、空き家をできるだけ高く、できるだけ早く売却するために押さえておきたいポイントを整理してみます。
ちょっとしたポイントを押さえることで、よりよい条件で売却できることもあるのでしっかりチェックしておきましょう。
ポイント①空き家のあるエリアの不動産業者を選ぶ
実家などの空き家を相続した場合、自宅から遠方の地域にあることも多いでしょう。
こうした場合でも打ち合わせなどのしやすさから自宅近くの不動産業者に依頼する人もいますが、実際の相場や街の雰囲気がわかりにくいため、相場価格より安く買い叩かれてしまうこともあります。
遠方の空き家をできるだけ高く、適正な評価を得て売却したいなら、空き家のあるエリアの物件に精通した不動産業者を選ぶのがポイントです。
ポイント②特別控除・特例を利用する
相続した空き家を売却すると、取得費として相続税を加算できる特例があります。
相続のあった日の翌日から相続税の申告期限の翌日以降3年を経過する日までに売却するのが条件となり、確定申告することでこの特例が受けられます。
また空き家の売却では、譲渡所得を最大3千万円まで控除できる特例もあります。
こちらは取得費加算の特例よりも厳しい条件がありますが、利益が3千万円を超えなければ非課税となるため、空き家売却成功の大きなポイントとなるでしょう。
ポイント③ハウスクリーニングを徹底する
空き家を解体せずに売却するなら、ハウスクリーニングの徹底は不可欠です。
当然のことながら、見た目がきれいな物件の方が購入希望者への印象もよく売却しやすくなります。
自分でできる範囲の掃除を徹底し、とくに汚れが目立つ水回りや玄関などはハウスクリーニング業社に依頼するのもよいかもしれません。
ポイント④欠陥があれば修繕しておく
空き家をそのまま住める状態で売却する場合、欠陥のある箇所を修繕することも大切なポイントです。
壊れたままでは見た目の印象が悪いばかりか、売却価格に直接響いてくるので見逃せません。
ただし欠陥の修繕に多額の費用をかけてしまうと売却価格の上乗せでは回収ができなくなる可能性もあるため、できるだけ費用を抑えて修繕するのが賢明でしょう。
まとめ
空き家の売却には不動産業者による買取をはじめさまざまな処分方法があり、高く売却するためのポイントもあります。
どのような処分方法を選ぶにしても、空き家を所有している間は固定資産税や管理などで費用がかかり続けるため、処分するなら早めがおすすめです。
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