空き家を所有している方は、地域で決められている条例に違反しないように管理の義務を果たす必要があります。
しかし、相続で引き受けただけで、なぜ放置したままではいけないのかがわからない方も多いでしょう。
そこで本記事では、空き家の管理を自分でする目的と管理に必要な道具や管理方法などを解説します。
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まず、空き家を管理をしなければいけない目的について解説します。
目的を理解せずに放置してしまうと物件の価値が下がるだけではなく、最悪の場合過料が発生する可能性もあるので注意が必要です。
しばらく空き家に訪れていないなら、適切な管理をするようにしましょう。
空き家の状態や周辺環境の維持
空き家は、劣化すると資産価値が低くなり、状態が維持できなくなります。
定期的に換気しないと室内がこもってカビ臭くなったり、通水しないと水道管が破裂したりするなどのデメリットがあります。
木造建築の物件になると、害虫が木をかじって室内に侵入している可能性も十分にあり得ます。
とくに売却の方針が定まっている状態で放置してしまうと、購入希望者に与える第一印象がマイナスとなります。
また、外壁の剥がれや軒裏の破損には注意してください。
放置しておくと落下して、通行人に当たる可能性もあるので注意が必要です。
トラブル回避のためにも、室内だけではなく周辺環境も維持することをおすすめします。
空き家の放置によるペナルティの回避
2015年5月26日に空家等対策特別措置法が施行されて、状態が悪いまま放置しておくとペナルティが発生するようになりました。
具体的には以下の4つのケースの場合に「特定空家」に指定されます。
①破損や倒壊などによって危険性がある状態
基礎が沈下していて建物が傾いていたり、柱が傾斜していて支えられない状態だったりする場合は周辺に大きな被害がおよぼす可能性が高くなります。
腐敗していて形が変形していると建物を支える力が均等に保てないので、倒壊に注意しておきましょう。
②衛生的に有害で、地域住民の日常生活に悪影響を及ぼしている状態
ごみを放置しておくと異臭が発生して、ネズミやハエなどが集まってしまいます。
なかにはアスベストと呼ばれる石綿が飛散して、吸引すると肺がんになる可能性が高くなって危険です。
地域住民の家まで異臭や害獣・害虫、石綿が広がると、快適な日常生活を送れません。
③空き家を放置して景観を損なっている状態
汚物や落書きで汚れている、窓ガラスが割れている、ゴミが山積みされているなど、周囲の景観と著しく調和していないと指定されます。
景観法で景観地区に指定されているエリアは、既存の景観から外れないようにしましょう。
④空き家を放置することが不適切とされる状態
該当する範囲が広く、生活環境の保全には適さない放置は、改善する必要があります。
たとえば立木の枝が歩道まで伸びて、歩行者の通行を妨げると除去しなければなりません。
また、生き物が住み着くと糞尿のにおい、鳴き声などで地域住民に影響を与えてしまいます。
特定空家に指定されると、最終的に住宅用地の特例措置の対象から除外されて、6倍の固定資産税の支払いや、50万円以下の過料などが発生するので注意が必要です。
空き家の管理を自分でするための必要な道具
空き家の管理を自分でするには、掃除や怪我の防止などのために適した道具の準備が必要です。
管理に必要な道具 ①軍手・靴
持ち運びをする際に、手や足を怪我しないように軍手や靴を用意しておくと良いでしょう。
落ちた枝や割れた窓ガラスの回収、扉の開閉など、手を怪我するシチュエーションは少なくありません。
また、室内に上がるときに靴を脱ぎますが、靴下または素足で上がってしまうと足の裏に汚れが付いてしまいます。
スリッパでも良いので、けが防止の目的も兼ねて室内用の靴を用意しておきましょう。
管理に必要な道具 ②脚立・懐中電灯
ネズミが住み着くと、わずかな穴の隙間から出入りします。
床下や天井裏など、脚立・懐中電灯がないと確認できないので、用意しておくと良いでしょう。
場所がわかれば罠が設置できて、早急に対処できます。
管理に必要な道具 ③掃除道具
久しぶりに空き家へ訪問すると、シミやカビ、ほこりなどが見られます。
シミやカビは市販の薬剤で落として、ほこりはほうきやちりとりを使って取り除きましょう。
電気料金の解約をしてなければ、掃除機を使って掃除をおこない、ごみ袋にごみを回収し、持ち帰るようにしましょう。
掃除の際、食べ終わった弁当のごみをごみ袋の中に入れた状態で放置すると、カラスやネズミなどに荒らされてしまうので、必ず持ち帰るようにしましょう。
大がかりな掃除をする場合は、汚れてもかまわない服装でおこなうのがおすすめです。
空き家の管理を自分でする方法
空き家の管理は手間がかかりますが、自力でもできます。
自力でおこなう方法を以下解説しますが、以下の項目を自分で管理しきれない方は、不動産会社に管理を依頼したり、売却を検討することをおすすめします。
空き家のポストを定期的に確認する
空き家は、郵便物や新聞などが溜まりやすく、長期間空けると、周囲に飛び散ってしまい、地域住民に迷惑をかけてしまいます。
また、空き巣犯からすると、しばらく帰宅していないと判断して、侵入されてしまう可能性が高くなります。
住所変更すれば郵便物が届かなくなるので、住所変更の手続きをおこなうことをおすすめします。
もしチラシが入るのを防ぎたい場合は、ポストの出入り口を塞いでおくのがおすすめです。
空き家を定期的に喚起する
人が住んでいない場合は、湿気が溜まって家が腐ってしまう原因になります。
空き家を適切に管理をするには、換気が必要であり、室内の空気を外に逃がさなければなりません。
とくにクローゼットや靴箱など、開閉があるところは湿気が溜まりやすいです。
カビが発生するのも湿気が原因なので、換気扇を回したり、窓を開けたりしましょう。
空き家の通水をおこなう
通水せずに放置してしまうと、水道管が錆びてしまいます。
錆びてしまうと水道管の耐久性が低くなり、破裂してしまう可能性が高くなります。
水道管の錆の判断は、簡単で、蛇口をひねると錆が混じった赤茶色の水が出てきます。
1分ほど流し続けると、古い水が流れ切って新しい水が送り込まれ、錆びの防止が可能です。
また、通水しておかないと、水道管の中の水が蒸発してしまいます。
乾いてしまうと下水道のにおいが室内に充満したり、害虫やネズミが侵入したりするので注意が必要です。
空き家の管理委託や売却する
管理が面倒だったり、時間が取れなかったりする方は少なくありません。
とくに空き家が遠方にあると、移動時間も含めて時間の確保が難しいでしょう。
そのような場合は、空き家の管理を委託すれば、時間的な制約から免除されることになります。
また、管理をずっとしていくことが大変なら、手放した方が良いと考える方もいます。
その場合は、不動産会社に売却の相談をするのがおすすめです。
売却をすれば固定資産税の支払いが不要になり、まとまったお金を獲得できるなど、多くのメリットがあります。
NEXT HOPE株式会社なら、管理の委託や売却の相談などの依頼にも対応しています。
豊富な取引実績があるので、ぜひ相談してみてください。
まとめ
空き家を放置してしまうと、資産価値が低くなったり、特定空家のペナルティで過料を支払ったりしてデメリットが大きいです。
そうならないために、空き家の管理を自分でおこなう場合は、定期的な室内の換気や通水をおこなうことをおすすめします
換気や通水などが面倒なら、空き家の管理を委託や売却を検討してみてください。
ネクストホープ不動産販売 メディア 担当ライター
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