空き家を所有している方には「空き家を売りたいけれど遺品の片づけが進まない」「家財道具の処分はどのくらいの費用がかかるのだろうか」などのお悩みを抱えている方も多いでしょう。
空き家に残っている家財道具を処分するには、労力と処分費用が必要です。
そこで今回は、空き家に多くの家財道具が残っていてお困りの方向けに、自分で処分する方法や業者に依頼して処分する方法にくわえて、必要な費用についてご説明します。
空き家の家財道具を自分で処分する方法
空き家に残っている家財道具を、できる限り費用をかけずに処分したいときは、自分で処分する方法がベストです。
空き家に残っている家財道具の処分方法を以下にご説明します。
自治体に依頼する
住んでいる地域の自治体に家財道具を回収してもらう方法だと、安心して依頼できる上に費用が抑えられます。
しかし、家財道具の回収方法や必要な費用は、自治体によって異なる点には注意してください。
自治体に家財道具の処分を依頼するとき、まずは住んでいる地域の自治体へ電話にて粗大ゴミの回収依頼をおこない、日程や回収場所を決めましょう。
次に、コンビニやスーパーマーケットなどで、粗大ゴミの回収シールをあらかじめ購入します。
そのシールを粗大ゴミに貼り付けて回収の日に排出しておくと、自治体が回収してくれます。
兵庫県伊丹市では、電話にて取り決めた回収日に、立ち会いが必要です。
立ち会い時に回収費用を現金で支払うことで、粗大ゴミを回収してくれますよ。
また、ゴミ回収処理場に、処分したい家財道具を直接持ち込む方法もあります。
リサイクルする
空き家に残っている家財道具を、リサイクルによって処分する方法があります。
大型家電や小型家電は、家電量販店に持ち込み、処分費用を支払うと、引き取ってもらえます。
またリサイクルショップへの持ち込みもおすすめです。
まだまだ使える製造年から5年以内の中古品や、未使用品の場合は、買い取ってもらえる可能性があります。
一方で壊れて使えない家財道具は、引き取ってもらえなかったり、処分費用がかかったりする場合があります。
家電量販店やリサイクルショップを訪れる前に、電話で回収可能な家財道具について問い合わせると良いでしょう。
ただし、重い家財道具を持ち込む際には労力を要するため、家族や友人の協力を得られる方向けの方法です。
フリーマーケットやフリマアプリを利用する
まだまだ使える家財道具の場合は、フリーマーケットやフリマアプリを利用して売ってみてはいかがでしょうか。
近年、ユーザー数も多い人気のフリマアプリだと、オンライン上でやりとりが完結できる上に売れやすいため、家財道具の処分におすすめの方法です。
売るときには、出品から発送までに手間がかかりますが、利益が得られる点はメリットですよね。
個人間の売買ができるフリーマーケットやフリマアプリだと、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性が高くなります。
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空き家に残っている家財道具を業者に処分してもらう方法
空き家に残っている家財道具は、業者に処分してもらう方法は、費用がかかりますが手間や労力が省かれます。
家財道具を処分してくれる業者を以下にご紹介します。
不用品回収業者
不用品回収業者とは、空き家の家財道具を仕分けし、買い取ったり処分したりする業者のことです。
買取や処分時の搬出作業もおこなってくれます。
不用品回収業者は、一般廃棄物収集運搬業または、産業廃棄物収集運搬業の許可を取得しています。
一度の依頼で、仕分け・買取・処分・搬出作業のすべてが完了するため、重い家財道具を運ぶことが難しい方や、忙しくてなかなか片づけができない方にぴったりの業者です。
また、ただ単に処分するだけでなく、買い取ってリサイクルとして活用してくれるため、環境にも考慮できる処分方法と言えます。
遺品整理業者
遺品整理業者とは、遺品の仕分けをおこなう業者のことです。
遺族のためにも、貴重品や写真など思い出のもの、そのほかにも仏壇や位牌など供養が必要なものを細かく仕分けて確認してくれます。
不要なものは処分してくれます。
仕分けや処分をした後の、清掃や片付けなどのサービスが含まれているケースが多く、費用は高額です。
さらに、相続に関する相談や手続きをおこなってくれる業者もあります。
空き家に遺品が多く残り、何から手をつけたら良いのか分からなくて困っている方にぴったりの業者です。
リサイクル業者
先述したように、リサイクル業者とは、おもに家財道具の買取をおこなっている業者のことです。
古物商営業許可を取得しています。
家財道具を持ち込むことも可能ですが、依頼すると、出張買取サービスをおこなっている業者も多いですよ。
買取ができない場合は、引き取りや処分をしてくれますが、処分費用がかかる点には注意してください。
遺品整理や仕分けはできるが、家財道具の買取や処分をおこなってほしい方にぴったりの業者です。
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空き家の家財道具の処分にかかる費用
ここまでは家財道具を自身で処分する方法と、依頼できる業者についてご紹介しました。
そこで、気になるのは、家財道具の処分費用はどのくらいかかるのかではないでしょうか。
空き家の家財道具の処分にかかる費用の目安を以下にご紹介します。
自治体を利用
自治体を利用して家財道具を処分する方法は、費用が抑えられる点がメリットです。
一般ゴミの回収は、地域の決められた場所と時間に出すと、無料で回収されます。
粗大ゴミだと自治体によって異なりますが、処分費用がかかります。
たとえば兵庫県伊丹市の粗大ゴミの回収にかかる費用は、300円〜1,800円です。
空き家の家財道具の処理をする際、自治体を利用すると自分で仕分けする必要がありますが、費用が安く抑えられますよ。
家電量販店
家電量販店に持ち込むと、使用しなくなった家電を引き取ってくれます。
しかし引き取ってもらう際には、リサイクル料が必要です。
リサイクル料は家電量販店によって異なりますが、1つ1,500〜4,000円が相場です。
空き家まで出張で引き取りに来てもらう際には、さらに運搬費用がかかります。
運搬費用は、2,500〜3,000円ほど必要です。
こちらもご自身で家財道具を仕分ける必要がありますが、費用が抑えられます。
業者に依頼
不用品回収業者や遺品整理業者の業者に依頼すると、仕分けから処分までの全行程をおこなってくれるため、高額な依頼費用がかかります。
業者や空き家の広さや家財道具の量などによって費用は大きく異なります。
間取りと費用相場は以下のとおりです。
●1R:3〜8万円
●1LDK:7〜20万円
●2LDK:12〜30万円
●3LDK:17〜50万円
●4LDK以上:22万円〜要見積
上記のような費用がかかりますが、プロによる仕分けが受けられるため、手間や時間が省かれます。
どの業者も、まずは見積からの依頼が可能ですよ。
何社か見積を依頼し、サービス内容を比べてから、どの業者に依頼するかを決めると良いでしょう。
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まとめ
空き家の家財道具の処分方法には、自分で仕分けて自治体やフリマアプリなどを利用して処分する方法と、遺品整理業者や不用品回収業者などに依頼する方法があります。
自分で処分すると費用が抑えられますが労力を要し、業者に依頼すると費用がかかりますが手間が省かれます。
ご自身の予算と目的にあった方法で空き家の家財道具を処分して、スムーズな売却を成功させましょう。
ネクストホープ不動産販売 メディア 担当ライター
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